北京(2003/02/11)
eawind
この日は上海までの列車が15:30に出発するので、時間が余っており、早めに宿を出て、日本大使館となりの昨日行けなかった日本文化交流センターに行って、無料でネットをさせてもらう。だが、ここでも、フロッピーが使えず、サイトの更新ができなかった。それなので、ローミングサービスに申し込むことにした。
時間が来ると、北京駅に行って牛肉麺を食べて腹ごしらえをし、買い物を済ませた後、13:18発上海行きの列車に乗る。それにしてもこの列車がスゴイことになっている。前回の臥輔(寝台のこと)に寝て行けた大連行きとは違って、今回は最も安い切符の硬座を選んだ。まず、安かろう悪かろうで、席は硬く狭い。空調はないので外の気温と大差ない。片側は3人掛け、もう片方は2人がけで、どちらも向かい合わせで座る。前に人が座っていれば、足を伸ばすことはできない。
また、中国の列車は特快、快速、普通と分かれていて、今回の北京〜上海の列車はもちろん普通である。どんどん特快や快速に抜かされていく。それなのですごく時間がかかる。今回は21時間の旅程である。それにこの硬座の客層は非常にマナーが悪い。食べ物を食べるとそれはゴミ箱ではなく、床や窓の外に放り投げる。痰も床に吐く。トイレは流さない。洗面所は食べ物を捨てるので詰まって汚水がたまっている。結構、衛生状態はよろしくない。
ただ私にとって安いので我慢できる範囲ではある。なんとこの北京〜上海の切符の価格は88元(日本円で1500円しないくらい)である。席が窓側のため景色を眺めることが唯一の楽しみだ。そんな列車に乗り、華北平原の広く穏やかな田園風景を堪能しながら、お尻の痛くなる旅路は21時間続いた。