アルマティ⇒モスクワ(2003/03/25)
eawind
朝、目を覚ますと相変わらず、通路は大勢の人間でいっぱいになっており、トイレに行くのもやっとである。途中、インド人のおばさんたちが話し掛けてきて、頭が痛いからアスピリンをくれとか、ベッドで寝かしてくれないかとか、あつかましくねだってくる。日本から持ってきた薬と、香港の友達にもらった薬は、すべてアルマティのタクシー事件でなくなっていたし、部屋に入れるのも、同室の三人に迷惑だろうと思ってこれを断る。
奥のほうにはたくさんのタジク人の集団がいて、みな20から30代の男たちだ。どうやら荷物の運び屋らしく、列車のつなぎ目には大きな荷物でいっぱいになっている。別のところにはウズベキスタン人の集団もいる。彼らはモスクワに仕事に行くそうだ。
ティムールにどうして狭い通路に大勢の人間がいるのか聞いてみると、彼らはチケットを持っていないそうで、車掌にいくらかの金を払って乗ってきているのだそうだ。これも賄賂みたいなものなのだろう。昨日のように通路に出て、窓からの景色を眺めることができなくなったので、コンパートメントの中で、じっとしている。また、みんなでトランプを10ゲームくらいやって時間をつぶした。また、昨日に引き続き、私が勝利した。
食事を取ると、みんなが卵やパンや肉、それからお菓子を私にくれる。非常にうれしい。たまに通路にでて、インド人やタジク人、ウズベク人とロシア語で会話する。