モスクワ(2003/03/27)
eawind
夜中の三時にティムールは降りていった。行くときに寝ている僕に声を掛けてくれて、握手をしてさよならを言って別れた。
朝の7時にはリャーザヌでおばあちゃんが降りるので、荷物を運ぶのを手伝ってあげた。
10:30にはモスクワのカザンスキー駅に到着する。モスクワには7つの鉄道駅があり、そのうちのひとつである。駅に降り立ってしばし辺りの様子をうかがった後、まずはモスクワ市内についての地図を駅のキオスクで買って、地下鉄にのる。モスクワ市内には11の地下鉄路線があり、慣れれば非常に便利なのだが、最初のうちは結構戸惑う。駅や列車は割りと古いものが多い。びっくりするのは、エスカレータが深くて早い。足の悪いお年寄りにとって大丈夫だろうかというくらいのスピードである。それに電車が発車するときに、ドアが物凄い勢いで閉まる。手を挟んだらたぶん骨折すると思う。
まずは、バウチャー(ビザを取得するときに、宿泊するホテルを指定しなければならず、その証明書)に載っているホテルへと向かう。このホテルで外国人登録をしなければならない。ポリャンカという駅まで行ってそこから徒歩で、ホテルの住所まで行ってみる。
しかし、どこにもそのホテルがない。このバウチャーはアルマティの旅行代理店で頼んだものだが、発行元はモスクワの旅行代理店になっている。それなので今度はノボスロボドスカヤというところまで行って、旅行代理店を訪ねる。なんでもバウチャーは偽物らしく、好きな宿を今から決めてくれという。それなので、一番安い宿と言ったら、三ツ星ホテルを紹介された。結構高めだったが、面倒だったので、あっさりOKする。
ホテルにある外国人登録ができるオフィスの住所をもらい、また地下鉄に乗り、イズマイロフスキー公園駅にあるイズマイロフスキーホテルに向かう。このホテルがアルファ・ベータ・ガンマ・デルタと四種類あって、大きいので迷う。途中、中国人がたくさんいるロシア語学校があって、この人たちに道を尋ねる。しかし、間違っている。迷いながら、通りで呆然としていると、今度は別の中国人のおばさんが「中国人ですか?」と中国語で声を掛けてくる。「いや、日本人です。」と答え、住所を見せてその在りかを教えてもらう。
程なく、オフィスについて外国人登録を済ませ、部屋に到着した。もうこの頃はくたくたに疲れていて、しかも非常に面倒くさい外国人登録に腹を立てて、ブツブツ文句を言いながら、3日ぶりのシャワーを浴びる。夜はビールを買ってきて、一瓶飲んだらすぐに眠りについた。