モスクワ(2003/03/29)
eawind
今日からこのホテルをチェックアウトして、安宿に移ることにした。荷物をまとめ、地下鉄に乗って、先ずは自分が知っている中で最も安い宿に行ってみる。しかし、満員で断られる。昨日買ったガイドブックで別の宿を探し、行ってみる。こちらも定員一杯になっていたが、エクストラベッドを使うことはできると言うので、チェックインする。
ホテルはトラベラーズ・ゲスト・ハウスと言う。ひとまず荷物を置いて、外に出てみる。今日はまず「キターイ・ゴーラド(中華街の意味)」に行ってみる。横浜の中華街みたいにたくさんの中華料理屋と品物屋がひしめき合っているのを想像していたが、付近には中華料理屋が一軒あるのみで、ほかには何もない。久々に中華料理でも食べようかと思っていたのに、がっかりである。
その後、モスクワ川を右手に見ながら、途中右手に折れて、クレムリンを一周してみる。地下街があって、そこにあるインターネットサロンに行く。一時間情報集めをした後、地下鉄に乗って宿まで戻ってきた。
宿に戻ると、白人のおじいさんがいて、話をしてみる。おじいさんはアメリカのノースダコタに住んでいて70歳だそうだ。見た目は10歳くらい若いのでちょっとびっくりする。朝鮮戦争時代にアメリカ陸軍に所属していた関係で日本には51年前に数回訪れたことがあるそうだ。これから、北欧を旅する予定だと言う。訪れた国は西欧のほとんどの国と中国・韓国・日本、それにアルジェリアとモロッコだそうだ。
しばらく話をしていると、部屋に日本人の2人組みの学生が到着する。彼らは春休みを利用してモスクワとサンクトペテルブルクをこれから旅行するそうで、今日到着したばかりだそうだ。中国のウルムチ以来、1ヶ月ぶりの日本人だったので、うれしくて話をしていたら、あっという間に時間が過ぎた。
そのあと廊下で別の日本人の青年に会った。彼はかなりタフな旅行者で1年前に中国に到着して、東南アジア、南アジア、中東、アフリカ、そして南アフリカから飛行機でヨーロッパに至り、現在ロシアに滞在中で来月中には日本に戻るそうだ。彼も僕と同じく100万円を用意して、ユーラシアを横断しようとしていたのだそうだ。それが、アフリカまで行き、ヨーロッパからまた陸路で日本に引き返すと聞いて本当に驚いた。彼から貴重な旅情報をたくさんもらうことができた。
深夜にシャワーを浴びて(これがものすごくぬるい)、買ってきた黒ビールを飲んだ後、タバコを喫煙所に吸いに行ったら、ロシア人の学生が3人やはりタバコを吸っている。どこから来たのか尋ねてみると、それぞれみな違う都市だが割とモスクワに近いところにみな住んでいる。イラク戦争の話、ワールドカップサッカーの話、北方領土の話までした。そのうちの一人、ニックが僕を家まで招待してくれるという話になった。こちらとしてはロシア人の家庭内について興味があったので、快くOKした。