モスクワ(2003/03/31)
eawind
ウクライナのビザを4月の15日からで申請していたが、物価の高さからもっと早く移動しようと思って、早朝からウクライナ大使館に申請書の修正をしに行く。
問題なく日にちを5日からに修正した。ちょうど、大使館には偶然日本人が3人いて、こちらから声を掛けた。なんでもヤルタへ旅行しに行くそうで、私と同じくビザを取得しに来ていた。ビザの書き方を教えてあげながら、世間話をする。特に注意深いことを教えてくれて、何でも4月20日はヒトラーの誕生日にあたるそうで、この日にロシアの極右集団が暴れだすとのことである。もうこの頃はロシアを出国しているが、もしかするとちょうどドイツに辿り着く頃かもしれない。気をつけよう。
大使館そばで彼らとは別れて、自分はクレムリン方向に向かって歩く。クレムリン宮殿の中に入ることができたが100ルーブルもしたので、諦めてさらに足を進め、アルバート通りまで行く。この前に行ったところは新アルバート通りで、今日は旧アルバート通りを歩いた。こちらは古い建物と骨董品やお土産物でいっぱいの通りである。とおりを端まで歩くと地下鉄に乗り換え、トレチャコフスカヤ美術館に行ってみる。しかし月曜日は定休日なので、明日来てくれと言われる。歩き疲れて、一旦宿に引き返すことにした。
宿に戻ると、同室のアメリカ人のおじいちゃんが昼寝に戻ってきた。自分も昼寝をして、夕方目がさめると、おじいちゃんが外出の準備をしていて、いつものようにビールを飲み食事をしに外に行くのだと言う。そこで、一緒についていっていいかを聞いてみたら、もちろんと言ってくれて、早速外に出て行くことにした。
先ずは近くの一軒でビールを飲み、地下鉄に乗ってアルバート通りまで行って、別のカフェでもう一杯ビールを飲む。おじいちゃんはさらにもう一杯飲む。実に元気である。話はおじいちゃんが朝鮮戦争で日本に来たときの話やら、今の世界情勢の話。それにおじいちゃんの身の上話や、お店の女の子のスカートの短さ(アルバート通りのカフェの女の子のスカートは危ういくらい短かった。)と、ロシア人女性と日本人女性の美しさについて等々、話題は幅広く、話は尽きなかった。
ビールを飲み終えると、別のアルバート通りのレストランに行って、初のボルシチを味わう。おじいちゃんはさらにビールを一杯飲む。モスクワに到着して以来、周りはすべてマッチョなスラブ系の白色人種だらけで少々ナイーブになっていたところに、気さくなアングロサクソン系のおじいちゃんと一緒に行動できたので、気が大きくなって、楽しく飲んで食べて宿に帰ってきた。