サンクトペテルブルク⇒ミチュリンスク(2003/04/05)
eawind
朝、7時くらいには目を覚ます。二人のアレクセイはすでに起きていて、ウォッカとビールを交互に飲み始めている。僕も勧められたが、朝からお酒は飲めないので「ニェ・スパシーバ」といって断る。ほんとに二人のアレクセイは酒好きである。少なくとも自分が乗ってから、降りるまで、ずっとウォッカとビールを交互に飲んでいた。
タジク人の青年はバールディンといって、サンクト・ペテルブルクには旅行で来ていたそうで、これから終点のアストラハンまで行って、そこからタジク行きの国際列車に乗って帰るそうである。しばらくすると、何人かのタジク人もこちらにやってきて、話をする。こちらがカザフとキルギスに行ったことを話すと、ぜひタジクにも来てくれと誘われる。
しかし、あそこは数年前から内戦状態で危険であるから行けないと話をする。しかし、彼らが言うには現在は安全でぜひ来てくれという。しかしこちらにはビザがないので、いつか行くことにするよと伝えて何とかわかってもらう。
16:50に列車はミチュリンスクに到着する。駅に着き、ニックに電話してみる。家の電話では通じないので、携帯電話に掛けてみる。ようやく繋がって、駅にすでに到着していることを伝える。そうしたら15分で駅まで迎えに来てくれると言う。しばらく待っていると、ロシア製のジープにのってニックがやってくる。運転しているのは彼のお父さんである。お父さんは地元のテレビ局でディレクターをしているそうだ。
家に向かう途中、何軒かのお店で買い物を済ませた後、家に到着する。家にはニックのお母さんがいて出迎えてくれる。早速、シャワーを浴びさせてもらって、夕食を取って、外出する。まずはニックのガールフレンドのターニャの家まで歩いていって、彼女が加わる。その後、大きな通りに出て、ニックの友達のエフゲニーと彼のお兄さんがクルマでやってくる。いっしょに乗り込みメインストリートのソヴィエツカヤ通りにあるカフェに行く。ここでウォッカを飲みながらロシアのこと日本のこと等々いろいろ話をする。2~3時間くらいウォッカを飲んだ後、タクシーに乗って家まで帰ってきた。
家に着くとニックが家族や友達と旅行先などで撮った写真を見せてくれる。部屋にはニックのお父さんのポスターが貼ってあって、何でもこれは選挙のポスターらしく前回の市長選挙に出馬し、そのときは当選できなかったそうだ。しかし、次回は当選できるだろうと語っていた。しかしニックやお母さんにしてみると、お父さんが市長になることはあまり好ましいことではないそうだ。仕事が忙しくなって家庭を顧みなくなるからだろうか。ニックはコンピュータを持っていて、OSがWindows98-SEである。持っていたWindows-XPをプレゼントすると彼は悪いからお礼に何かくれるという。それなので、プーシキンの詩集をもらうことにした。