クルガン(2003/04/12)
eawind
疲れが溜まっていたのと、モスクワより東へ移動して時差が2時間先に進んだのとで、11時まで寝てしまった。今日はジャックのお父さんの仕事場を訪問することになっている。起きると朝食を頂き、ジャックとお父さんと僕の三人でメルセデスのバンに乗り込み、お父さん仕事場へと向かう。
お父さんはクルガンの飛行場に勤めていて、レーダー技師をしている。まずは飛行場の管制塔に案内され、生で航空機とのやり取りを見せてもらった。ちょうどこのクルガンはアジアとヨーロッパを結ぶ中継点になっていて、たくさんの航空機が通過するそうである。このときは北京発パリ行きのエールフランス航空とのやり取りを英語でやっていた。レーダーモニターも見せてもらって、このエールフランスの飛行機がレーダー上にモニターされていた。しばし管制塔を見学した後、こんどは飛行場に停まっているAN-2というロシア製の飛行機のコックピットに乗せてもらう。ジャックと二人でここで記念撮影をする。
そのあと、お父さんの仕事小屋までいく。ここには3台のレーダーが置いてあって、最新式のもの、旧式のもの(なんと真空管でできている)、非常用のものと揃っている。ジャックのお父さん曰く、このレーダーはアメリカのステルス機も捉えることができるという。ここで得たデータは先ほど見学した管制塔に送られるのだという。このレーダー小屋で紅茶をご馳走になって、移動式のキャタピラ式移動レーダーにも乗せてもらって、次の目的地に向かう。
この飛行場に面して航空機博物館があって、ここに行こうとしたが、あいにく博物館は休みになっていた。次に、飛行場のそばにボーリング場があって三人でボーリングを楽しむ。このボーリング場は閉鎖されたクルガン空港ターミナルを改造して作ってある。入り口にはソ連時代の国内線の路線図が飾られたままだ。東はヨーロッパから南は中央アジア、東はシベリアまでソ連国内のあらゆるところへ便がつながっている。三ゲームやって最初と二回目はお父さんの勝ち、最後は自分が勝った。このあと、ヴィクトリー・パークという公園に行って出来たての教会を見せてもらう。この教会は珍しく木造建てである。ここで記念撮影をして、ジャックの家に一旦戻る。
家に戻ると、お父さんが自慢のAV機器でピンク・フロイドの「ザ・ウォール」という映画を見せてくれた。お父さんは60年代・70年代のロック好きで、他にもビートルズやイーグルスなどのビデオやCDをたくさんもっている。この映画はなかなか前衛的で暴力と愛を描いていたが、全体的な主張としてピースフルなものだった。空が暗くなる頃、ジャックとお姉さん、それに彼らの友達らと近くのスポーツバーに行ってビールとサラダとサーモンを頂き、ビリヤードをする。4・5ゲームやった後、家に戻って休むことにした。夜中になるとジャックとお姉さん、それにジャックの友達と4人でディスコに行く。なんでも今日はこのディスコの4周年記念で大きなパーティーがあるそうだ。ディスコでは朝方まで踊りあかし、ついでにビリヤードとアーケードゲームを楽しんで、家に帰ったのは朝方の4時であった。