クルガン(2003/04/14)
eawind
ジャックは朝から学校に行った。朝食を頂き、お父さんと一緒にロシア語吹き替え版の「パール・ハーバー」を見る。これもアメリカのプロパガンダだとお父さは語った。昼過ぎにお姉さんと映画館に行く。映画館にはお姉さんのクラスメイトと映画館の係員の友達と会う。映画はハリウッド版の「リング」でみんな怖がっていた。僕はオリジナル日本版を見て内容を知っていたのでそんなに怖くなかった。
映画が終わるとカフェに行ってみんなで遅い昼食を取る。カフェを後にすると、クラスメイト達とは別れ、映画館の係員の友達と地元のラジオ局に行く。彼は映画館の広告を出すためにここで商談をしている。僕もお姉さんと一緒に応接室に付いて行く。ここでラジオ局の人が長旅をしている僕に関心をもってくれて、ぜひラジオに出演してくれという。
快くOKして、ラジオスタジオの方に向かう。ここはラジオ局だけでなく、地元のテレビ局にもなっている。お姉さんが通訳をしてくれて、局の前の通りでテレビカメラを前に簡単なインタビューを受ける。その後、ラジオ局のスタジオに行って局の皆さんと会話をする。ついでにラジオのジングルを日本語で作ってくれということになって、スタジオに入る。局のマネージャーがこういう風に言ってくれと英語で指示をして、それを日本語訳した。内容は「こんにちは。聞いてくれてありがとう。こちらラジオ局ザ・オブラカーミです。」といった風である。
しばらく歓談したのち、ラジオ局を後にする。夕食をご馳走になった後、お父さんとジャックとロシア映画を見る。内容はアメリカのスパイがロシアの片田舎を偵察に行くが、猛烈な歓迎を受けて飲んで食べて仲良くなって帰っていくといったものだった。この映画を見て、お父さん曰く、仕事はあまりせず、とにかく楽しくウォッカを飲んで、食べて、歌って、踊って暮らすのが伝統的なロシアの風土だと言っていた。そういったロシアの風土がうまく描かれていた映画だった。もうロシアに滞在して3週間ほどになる。なんだか少しロシアとロシア人がわかってきたような気がした。