キエフ(2003/04/18)
eawind
朝、起きると乗客半分は下車して、車内はすっきりしている。朝食を取り、おばあちゃんやモルドバ人の青年といろいろ話をする。ベッド下にいるそのおばあちゃんから、モルドバ人の青年が車内で大量に買い込んだお土産や荷物を列車から降ろすときに手伝ってあげてとお願いされる。彼の荷物やお土産の入ったかなり大きいバッグが5つもあったが、こちらは快くOKする。また、このおばあちゃんはキエフもロシアのそれに比して危ない街だから、お金や荷物に十分用心してと忠告してくれる。おばあちゃんはキエフ駅の手前の駅で降りていった。
キエフにつくとおばあちゃんに言われたとおり、モルドバ人の青年の荷物を運んであげる。彼はここから列車を乗り換え、モルドバに向かうという。列車の出発まで数時間あったので、それまで僕も付き添っていたほうが良いかと聞くが、彼はその必要はないという。それなので、彼に別れを告げ、僕は宿探しに向かうことにした。
ロシアで買った英語のガイドブックを頼りにキエフ市内で一番安い宿に向かう。ガイドブックには市電に乗って向かうと書いてあったが、幾ら探して歩いても、通りの人に聞いても見つからなかったので、仕方なく地下鉄に乗って移動する。このとき日本からずっと使っている小さなリュックとアルマティで買った折りたたみ式の小さなバッグを持っていたが、ニックやジャックのくれたお土産でかなり重くなっていた。この重い荷物を持ちながら、地下鉄の駅から30分ほど歩いて、宿に到着する。
フロントのおばさんに泊まれるかを確認する。このおばさんの接客態度は非常に悪い。こちらが英語でごねていると、英語の少し話せる係りがやってきて彼が通訳してくれて、今日一晩なら泊まることができるという。しかし、明日以降はベッドが予約で一杯になっており、無理だという。とりあえず、明日から宿を替えることに決め、チェックインする。
同室にはエチオピア人の建設会社のマネージャーという人物がいる。彼は建築のリサーチでここに滞在しているという。程なく市内の中心部に行くといって、彼は外出していった。時刻は夕方になっていて、市内観光は明日におあずけするとして、列車内での食料の余りものと、買ってきたいわしの缶詰で簡単に夕食を取る。久しぶりにシャワーを浴びて、やはり買ってきたビールを飲み、早めの就寝となった。